2018年5月9日水曜日

一期一会

「すみません、お願いがあるの。横浜の日本人の友達に電話をかけてもらえるかしら?お金は払うから…」はい
「日本にいる間に彼女と会う約束をしていて、わたしの連絡を待ってるとおもうの」はい…(でもお友達と会うときのやりとりはどうなんだろ)

見せてくれた葉書に書いてある番号に電話してみると女性が出た。
「Mさんですか?フランスのCさんに頼まれて電話しています。明日会えないか、と言ってますけどご予定はどうですか?」
「大丈夫ですよ、10時以降なら…」
途中で2回ほど電話をCさんにかわりつつ明日の待ち合わせ場所と時間が決まった。電話の向こうのMさんはおいくつなんだろう、日本語同士なのに少しだけ心配になる場面があった。

「Mさんに会うのは久しぶりですか?」電話を切ったあとCさんにたずねた。「前はよく会ってたの。わたしは仕事でよく日本に来ていて彼女とは電車の中で出会ったの、20年前。それからわたしの出張の度に会ったり、手紙のやりとりや彼女がフランスに訪ねてきたり」わぁ、電車で!いいですね。
「昔の彼女は英語上手だったんだけど、お母さんを亡くされたりでつかれちゃったのよね…」(very tiredといっていた、仏語でfatiguéの訳か)「手紙も日本語で書いてくるようになって誰か日本語を訳してくれるひとを探さなくちゃならなくなったりね」ああ…「電話でもそんな感じだった?」ええまぁ、ちょっと…でも海を隔てた長いお付きあい、素敵ですね。わたし、そういうの好きですよ

電話代はもちろんいただかず、明日の待ち合わせ場所までの電車の時間と乗り換えをメモに書いて渡した。なんとなくことばが見つからなくて「うまくいきますように!」と言ってCさんを見送った

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